碩清流との死闘の末、賽禅上人の陰の力「魔羅火」を鎮めることに成功した里中逸剛と六道の乙女たち。 その結果、賽禅上人の霊力を持つ逸剛は、霊力を完全に喪失してしまった。 それから1年が過ぎ、六道の乙女たちも解散し、それぞれの任務についていた。 賽円寺にとどまった逸剛は、作務をこなす日々を送っていた。 盆の季節がきて、霊力のなくなったはずの逸剛だが、南部千歳と上野一希との3人で浮遊霊浄化の依頼をこなしていたとき、霊が見えるようになる。 蘭に所属する六道の乙女の1人、阿刀田結子から台風で魔羅火封印の結界の一部が破壊されたという知らせが入る。 賽禅上人の霊力が開放される中、本山から応援の尼僧が賽円寺に派遣された。 彼女の名は五条つむぎ、尼僧見習いだが、術式が強く、賽円寺の派遣の途中で多くの霊魂を封じてやってきたエリートだった。 ただ、彼女は男に免疫がなく、逸剛に裸をみられてしまう。そして逸剛のことが好きになってしまう。 一希は、つむぎのことを「恋敵」と認識するようになる。 賽禅上人の陰の力「魔羅火」を封印するため、つむぎをはじめ六道の乙女たちが賽円寺に集結する。 内心逸剛のことが好きな千歳は、優しくて素直なつむぎに複雑な思いを抱いたまま、任務に赴く。 魔羅火封印はできるのか?そして、千歳は逸剛に対して素直になれるのか? 賽洞宗賽円寺を舞台にした、煩悩炸裂ラブコメディ。 |